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巨大な象さん
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ものごとの真髄や全体像を見つめるのは、
とても難しいものである。
バランスよく、全てのことを理解するのは、とても難しい。
人はそれぞれの主観で、物ごとを見て、判断する。
自分がインプットしたようにしか、アウトプットできない。
自分のものの見方だけで、主張を繰り返すのは
危険なのではないかと思う。
こんなたとえ話がある。
大勢の人々が目隠しをして、巨大な象さんを触ったとしよう。
ある人は、象さんの鼻を触った。
ある人は、象さんのしっぽを触った。
ある人は、象さんの背中を触った。
ある人は、象さんの足を触った。
ある人は、象さんの耳を触った。
目隠しを外し、全員に「象さんは、どんな形でしたか?」と
質問をしたとしよう。
答えがばらばらになるのは、当然である。
そして、象さんとはこうだった、とそれぞれが主張を始める。
互いの意見を聞かずに自己主張を続けたら、どうなるだろうか。
・・・これが争いの火種になる。
もしかすると、人間は
ずっとこういうことを繰り返してきたのかもしれない。
しかし、互いの主張に耳を傾けあい、
それぞれの意見をまとめてみると
おぼろげに象さんの全体像が浮かびあがってくるだろう。
大事なことは、バランスをもって判断をする、ということだろう。
象さんを触るのは、「相対」のレベルでの行為である。
しかし、意識が拡大すれば、象さんの全体像を、触れることなく、
五感以上のもので判断をすることができるらしい。
これが「絶対」のレベルでの判断である。
しかし、「絶対」のレベルでの判断ができる人は、今はまだ少ない。
だからこそ、謙虚さと、互いの意見を聞く、
ということが大事なのだろう。
「学びの途中」というのは、そういうことなのだ。
・・・混沌とした時代だからこそ、「今は何が正しいのか」を
見つめる目を養うことはものすごく難しい。
そして、だからこそ、チャレンジのしがいがある。
バランスの取れた意識を構築するのは、
誰しも、きっと一生の課題なのだ。
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